ブルマーシャン 2021/6/30
サンロード商店街から入って
フレッシュマート原田と山代の間にある通路からオートビルの中に入ると
ブルマーシャンがあります。
キーコーヒーの看板が目印に立っており、そこから地下に入って行きます。
わかりやすく看板の誘導があるので、迷う事は少ないと思います。
お店の開店は、朝の10時から。
ソースが古かったため、朝の9時から空いていると思っていた私は9:45に到着し、暗い店内を覗き込んだあとは、10時からかもなーと思ってしばらく店の前でホワーと佇んでいました。
上の階段から買い物袋を下げたマダムが降りてこられて、この人がお店の方かな?と思っておりましたら「今から店の鍵をとってきますから。」とのこと。
マダムの言葉のテンポがゆっくり目で穏やかな感じです。
開店時間をお尋ねし、お気を遣わせたらいけないと思って少し外をぶらついて10時に戻りました。
「ごめんなさいね、早く来られてたんでしょ」
「いえいえ」
という会話もなんだかほっこり。
モーニングをホットコーヒーで注文し、それからはゆっくり時間が流れます。
15分ほどでモーニングが届きました。
ドレッシングは手作りとのこと。
パンは厚切り
目玉焼きとサラダ
コーヒーはアメリカンの酸味スッキリ系です。
ちょうど常連さんがやってきて、にんじんや玉ねぎをマダムにあげてます。
2人の話を聞いていると、どうやら常連さんがカレーを数十年ぶりに作ってみた残りの野菜とのこと。笑
作ったカレーもお裾分けされてました。
純喫茶の何が好きって、こういうやりとりが最高で。お店の長い歴史の中で培われてきたものが垣間見えて、人がちゃんとそこにいるこの感覚が好きで好きで好きなんです。
お会計の時に、マダムとあれこれ喋る機会に恵まれました。
ブルマーシャン、なんと41年も続けてらっしゃるとのこと。
平成の初めの方くらいまでは、人の入りもいい感じで、1番多い時は3人体制だったとのこと。
お店の床面積考えると、かなりすごいですよ。
だけども、だんだんと商店街の経営をしている人やお客さんの流入が減っていくことに伴って、しばらく冬の時代が続いたらしいです。
それが、ここ何年かで持ち直してきたこと。
「若いアベックが、クリームソーダを頼みにきてくれたりするとよ」と、ニコッとしながら教えてくれました。
さらにあれこれ話をしていると、マダムはなんとブルマーシャンの前にも高砂で喫茶店を14年ほどされてあったとのこと。
ってことは、、
え、この道55年かー!
すごい。
こういう個人という名の
誰も彼もがもつ
最高に個性的で
最高にただただその人であるというようなお話が聞けることが、純喫茶を訪れる魅力のひとつです。
長続きして欲しいし、またぜひお邪魔させてください。
おごちそうさまでした!
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