ブルマーシャン

今回目指しますは、純喫茶『ブルマーシャン』
福岡市電気ビルからほど近いサンロード商店街に入って
フレッシュマート原田 と やましろ の間にある通路から
大戸ビルの中に入ります。
キーコーヒーの看板が目印に立っており、そこから地下に降りて行きます。
わかりやすく看板の誘導があるので、迷う事は少ないと思います。

タイルの色も、降りていく階段の途中にあるサインも
ほんとうにたまらんね、純喫茶ってやつは‥

階段を下りた先に、、
見つけました!
ステキなオレンジ色の傘のランプ!!
あれ、でも。。。
暗いな。
なんと情報源が古かったため、朝の9時から空いていると思っていた私は9:45に到着。
まだオープン前の暗い店内を覗き込んだわけです。
10時からかもなぁと、しばらく店の前でホワーと佇んでいました。
すると
上の階段から買い物袋を下げたマダムが降りてこられました。
この人がお店の方かな?と思っておりましたら
「今から店の鍵をとってきますから。」
マダム、言葉のテンポがゆっくり目で穏やかな感じです。
開店時間をお尋ねしたところ、朝の10時から。
お気を遣わせたらいけないので、少し外をぶらついて10時少し過ぎに戻りました。
おお、ランプに灯りが…

「ごめんなさいね、早く来られてたんでしょ」
「いえいえ」

というマダムとの会話もなんだかほっこり。
早速モーニングを頂きます。
年季が入って、でも元々の質がいいことがうかがえるメニュー表。
モーニングメニューはこんな感じ。
お値段)
 600円
内容)
・コーヒー or 紅茶 or ミルク
・トースト
・目玉焼き
・サラダ

モーニングをホットコーヒーで注文し、それからはゆっくり時間が流れます。
15分ほどでモーニングが届きました。
ドレッシングは手作りとのこと。
パンは厚切り
目玉焼きとサラダ
コーヒーはアメリカンの酸味スッキリ系です。
ちょうど常連さんがやってきて、にんじんや玉ねぎをマダムにあげてます。
2人の話を聞くともなく聞いていると、どうやら常連さんがカレーを数十年ぶりに作ってみた残りの野菜とのこと。笑
作ったカレーもお裾分けされてました。
純喫茶の何が好きって、こういうやりとりが心から最高で。
お店の長い歴史の中で培われてきたものを、垣間見させてもらえて。
人がちゃーんとそこにいるって感じることが出来る、この感覚が、好きで好きで好きなんです。
ほんとに。
たまらん。

お会計の時に、マダムとあれこれ喋る機会に恵まれました。
ブルマーシャン、なんと41年も続けてらっしゃるとのこと。
平成の初めの方くらいまでは、人の入りもいい感じで、1番多い時は3人体制だったとのこと。
お店の床面積考えると、かなりすごいですよ。

お話を伺う間にも、店内のインテリアの数々が

私を素敵な気分にさせてくれます。

歴史を感じながらも、その過ぎていった時間たちに負けず風格があって。ああ。素敵。

かわええシュガーポット。


なんちゅーレトロかわいさの冷蔵庫。ちゃんと動いてます。


素敵なインテリア。


シックな空間。


もうどこにもないだろう、ランプのたぐい。

たまらん。

最高や。

マダムの話に戻ります。

だけども

だんだんと商店街の経営をしている人やお客さんの流入が減っていって。

しばらく冬の時代が続いたらしいです。

それが、なんとここ何年かで持ち直してきたこと。

「若いアベックが、クリームソーダを頼みにきてくれたりするとよ」

と、ニコッとしながら教えてくれました。

さらにあれこれ話をしていると

マダムはなんとブルマーシャンの前にも高砂で喫茶店を14年ほどされてあったとのこと。

ってことは、、
え、この道55年かー!

すごい。

こういう

個人という名の
誰も彼もがもつ
最高に個性的で
最高にただただその人であるというような

そんなお話が聞けることが、純喫茶を訪れる魅力のひとつです。

長続きして欲しいし、またぜひお邪魔させてください。
お御馳走さまでした!〇‐〇

店内のパノラマ画像。

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